Macbook Pro Early 2008 (A1260) のSSD換装 with Plextor M5 Pro Xtreme 256GB

SSD換装をする前に大量のリサーチを行ったとき、なかなか納得する記事が見つからなかったため、私と同じ設定でSSD換装を行われる方の参考になるかと思いこの記事を書きます。あとでわかった注意しないといけないことなどすべてまとめておきます。換装はもちろんのことですが自己責任でお願いします。

 

5年ほど使った前のMacbook Pro Early 2008が立ち上がらなくなったので(リンゴマークもでてこない)あきらめて新しいmacを探すことに。より新しい世代の中古を探しておりましたがなかなか良いのが見つからず(条件としては最初から非光沢スクリーンがある、15インチ)、数々の店々を回ったあとついに見つけたperfect conditionの私の前のmacと同じモデル(A1260)。値段も新しい世代に比べて5万円ほど安かったのでそれにSSDをのせてみることにした。

 

SSDは店の人と相談した結果、ランダムの書き込みが速いというPlextor M5 Pro Xtreme 256GBに決定。23800円ほどだったと思う。ここで注意点。Macbook Pro Early 2008はSATA1なのでPlextor M5 Pro XtremeのSATA3スピードは出ません。なのでSATA2対応のものを買ってもいいと思います。そっちのほうが安ければ。私はいいのを買いすぎたのかもしれませんが5年保証なのでまあいいということにしました笑

またLate 2008以降のMacbook ProでSATA2速度にならずにSATA1になってしまうという問題あるようです。これはVintage Computerというアップル製品の旧製品パーツを売っているサイトのSSDのコーナーに書いてあります。

 

SSD購入後すぐに帰途につこうと思ったが、前の壊れたmacの内蔵HDDを取り出すのに中を開けたときに黄色いテープがキーボード部分とロジックボードのコネクション部分についていたのを思い出す。「これがないと換装できないのでは」そう直感的に悟った私はSSDを買った店に戻り店員にそのことを訊く。それが何かよくはわからないが近くのコンピュータパーツ店にあるのではないかと紹介された店へ。しかし誰もその黄色いテープが何かがわからず3件目の店でやっとそれがカプトンテープであることがわかった。カプトンテープとは別名、絶縁耐熱テープのことで200℃まで耐えられ、粘着材にシリコンを用いているのでロジックボードの上にも貼ることができるのである。間違っても普通のセロハンテープは使ってはいけないそうだ。粘着材がとけたりしてえらいことになるらしい。その店では20m1300円くらいだったが、amazonでは400円で手に入る。ちなみにMacbook Pro Early 2008の内部のテープの幅は10mm(1センチ)です。

 ひとまずストーリーはさておき、必要なツールと注意点をここですべてまとめておきます。

 

材料

Macbook Pro Early 2008 A1260

SSD Plextor M5 Pro Xtreme 256GB

カプトンテープ 10mm(換装には5センチほどしか使いません)

もう1台のインターネットが使えるパソコンまたはタブレット(これでifixitのMacbook Pro Early 2008 A1260モデルのHDDの換装の仕方(英語)を見ながらやります。URL: http://www.ifixit.com/Guide/MacBook+Pro+15-Inch+Core+2+Duo+Models+A1226+and+A1260+Hard+Drive+Replacement/670/1

精密ドライバー(私は家の近くのパソコンショップで買った中国製の700円くらいのセットを使いました。今回の換装に必要なのは、+2.0(プラスドライバー)とT6(トルクスドライバー)です。)

 

やり方はifixitに載ってますが、英語が苦手な人のために簡単に手順を翻訳したものを載せておくことにします。

コンピュータ内をさわる上での基礎ですが、静電気を中で起こしてしまうとおしまいです。ですので手をきれいにあらって乾かしたあと、金属をつねにさわりつつ静電気を体から逃がしながらやりましょう。

SSDの換装前にOSを入れるやり方と、換装後に入れるやり方があるようです。私は換装後にやりましたので、前のHDDをmacにつないで起動するための外付けハードディスクケースまたはケーブルが必要でした。

 

Step 1 - バッテリー

両方の指でバッテリーのボタンを押してリリースし、取り出します。

Step 2 - RAMシールド

赤丸で囲まれたネジをとって(+2.0プラスドライバー)RAMカバーをとります。

Step3 - アッパーケース

赤丸で囲まれたネジをとる(ifixitには2.8mmのプラスドライバーと書いていますが2.0mmのものでいけました)

Step 4

赤丸、黄色丸で囲まれた両方のネジ合計6本をはずす。黄色は+2.0、赤丸は星形のT6トルクスネジです。

※言うの忘れてましたが、取り出したネジは段ボールのシートかなにかの上に並べていき、Step 1(2)などと書いてステップごとに集めておくのがいいでしょう。

Step 5

赤丸で囲まれたネジをはずす。これもまた+2.0のものでいけました。

Step 6

赤丸のネジをはずす。

Step 7

赤丸のネジをはずす。

Step 8

これが一番難しいです。画面に近いほうから指を入れ、トラックパッド側に向かってゆっくりと開けていきます。※ここで勢いよく開けてはいけません、キーボードケースと内部のロジックボードの間にケーブルがつながっているからです。

トラックパッドの下の部分にクリップが合計5つあります。まず右側の4つをはずすことをおすすめします。これはなかなか外れないのである程度思い切ってやる必要があります。ケーブルを気にしながらゆっくりと、徐々にあげていきます。クリップ部分が折れるのではないかというぐらい強く押し上げないと開かないようになっています。ここで誤ってDVDドライブをへこませたりしないように注意します。パチッっという音がなったらクリップが外れた証拠です。1つはずれると右側の4つは芋づる式にはずれます。やっかいなのは左側の1つのクリップです。これはほんとうになかなかとれませんが根気よくやればとれるのであせらずに冷静にやりましょう。

Step 9

外したアッパーケースとロジックボードのケーブスをはずします。はずさなくてもできますがはずしたほうがやりやすいです。カプトンテープをはがし、コネクション部分をとりはずします。これはレゴブロックのように上にパチリととまっているのをはずす感じです。ifixitでは特殊な道具を使っていますが私は手でやりました。

Step 10 - ハードドライブ

ロジックボードからHDDケーブルをはずします。これもStep 9のコネクション部と同じ仕組みです。レゴのようになっています。HDDの上に張られたケーブルをはがします。ゆっくりとクレジットカードのようなうすいカードなどをつかってはがします。私は小さいマイナスドライバーとプリクラの紙を使いました。

Step 11

HDDの横の固定金属をT6トルクスドライバーではずす。

Step 12

ハードディスクを取り出し、HDDについているネジ計4本をとる。

 

取り付け作業はこの作業の逆をやっていくだけです。

注意する場所はアッパーケースとロジックボードのコネクション部分をとりつけたあとカプトンテープを最初開けたときに貼ってあったように貼ることです。

あとアッパーケースのクリップとめ作業は左側の1つのクリップからやるのがいいです。先に右側の4つをやったときには左側が入りませんでした。また左側の1つのクリップの左隣のネジ穴が通るところに透明の小さいテープのようなものがはみ出していてクリップがとまらなかったので、そのテープがちゃんとネジとめ部分にフィットしていることを確認します。

 

換装後

私は換装後にOSを入れましたのでそのやり方をここで書きます。

換装後、macを起動します。しかし謎マークが出てきてどうにもなりません。そのときOSインストールディスクを入れましたが起動ディスクにちゃんと入れたはずのSSDが検出されない!どういうことなんだ!!また開けたくないぞ!!

ご安心を。SSDのフォーマットをまだ行っていないのでmacが認識できないだけなのです。

ここで私がとった方法を紹介します。ケーブルまたは外付けハードディスクケースで取り出した前のHDDをつなぎます。これは容易に認識されます。そしてそのディスクからmacを起動します。ユーティリティ→ディスクユーティリティで入れたばかりのSSDを選びます。パーティション→パーティションを追加→1を選択→OSX ジャーナルを選択→パーティションテーブルはGUIDを選んで、適応!これでフォーマットが完了です。

macを終了し、OSインストールディスクをいれたままCを押しながら起動します。SSDが認識されるのでそれにOSをインストール!

 

Trim Enabler

OSインストール後、忘れてはいけないのはSSDのTrimをオンにすることです。Snow LeopardのTrim EnablerはGoogleで検索すると出てきます。それをダウンロードし、オンにして、再起動します。Trimがオンになります。Trimは不要なファイルを自動的に削除するのでSSDにはかかせませんが、AppleのネイティブのSSDでないかぎり最初はオフになっています。

 

SSDを換装した結果

Disk Speedを調べてみたところ、知り合いのMacbook Pro 2.4Ghz Core i7 750GB 2011年モデルよりも速くなりました。

 

ここまでざっとまとめましたがこのくらいでしょう。

また気づいたことがあれば追加しておきます。